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あきた立憲大学ネット第2回学習会を開催しました

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あきた立憲大学ネット第2回学習会を開催しました

 4月26日土曜14:30~16:30、北川裕子さん(のしろ日本語学習会代表)から、「外国につながる子どもたちの日本語教育の現状と課題」の報告を聞いて、質疑、協議を行いました。北川さんの教え子にあたる、パキスタン出身の女子高校生2年生からもその思いや体験を聞くことができました。
 30人ほどの参加でしたが、半分近くは教員志望などの学生さんで、若々しい空気が感じられました。もっと若い人たちに広げていきたいところです。普段の授業では聞けない、生の、切実かつ、心を揺さぶられる話を聞くことができたわけですので、参加した人は人生の大きな得をしたのではないかと思います。
 北川さんからは、能代における大人支援、子ども支援の経過や現状、課題を聞くことができました。日本語をあまり話せない、理解できない親のもとで育った子どもたちが、学校の中でどのような思いですごしているか、それがその子どもたちのその後の困難にどのようにつながっているか、どのような支援が必要なのか。文部科学省が対応に乗り出しているとは言え、まだまだ不十分で、特に秋田県は全国の中で最も支援が遅れている状況にあります。北川さんは、中国残留孤児・婦人の方への支援をきっかけにして、日本語教室を始めたわけですが、その取り組みの根底には、戦争を繰り返してはならないという強い思いがあったことを知りました。それが、教室の子どもたちを広島につれていく活動にもつながっています。支援を受ける人を「弱者」ととらえるのではなく、共に支え合い生きていく対等な人間としてとらえることも重要な点です。
 配布資料の中で意識改革の必要な点が挙げられてていましたので、いくつか紹介します。
○日本語・母語
・子どもはほっておけば日本語がうまくなるという誤解
・日常の用足しができれば日本語は問題がなくなったという誤解
・家庭で日本語を使わないのが上達しない原因という誤解
○学校での対応
・外国人だからといって特別扱いしませんという誤解
・いずれ帰国するからお客様で構わないという誤解
・親は言葉が通じないから、連絡を取らないという誤解
・担任が生徒を囲い込んで、「取り出し」授業を否定する誤解
・英語が話せる子なら歓迎するという偏見
・教科ができないのはもともと能力・やる気が低いとする誤解
○アイデンティティ
・早く日本人になろうねという励ましの誤解
・学校に秩序が必要だと、何でも日本人と同じにさせる誤解
・子どもの母語を軽視する誤解

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