5月15日、安保法制(戦争法)廃止、立憲主義の回復を求める秋田ネット(あきた立憲ネット)が、秋田市文化会館で「野党統一候補 松浦ダイゴ氏を応援する あきた立憲ネット5・15決起集会」を開いた。
衆院北海道5区補選をたたかった「戦争させない北海道市民の会」呼びかけ人の上田文雄弁護士(前札幌市長)が講演した。秋田市内の同ネット賛同者と、横手市、大仙市、北秋田市などで地域活動に踏み出し始めた人たちなど約150人が参加した。
司会は、7月に第2子出産予定の女性。「日本がいまとても危険な方向に向かっているんじゃないかという危機感を持っています。わが子に限らずすべての子どもたちにとってよりよい社会になったらいいなと思っています」と挨拶した。
進藤伸一同ネット代表幹事が開会のあいさつをし、「決然と行動を起こすための集会。政治は変えられる、という状況を私たちがつくってきた。あとは行動するのみだ。大いに学び、交流し、語り合い、決然と立ち上がる機会にしよう」と呼びかけた。
社会民主党秋田県連合の石田寛代表、日本共産党秋田県委員会の米田吉正委員長が挨拶。石田氏は、安倍暴走を止めるためには「徹底的に勝って自民党にぐうの音も言わせない状況をつくり出さなければいけない」と話し、米田氏は、「共闘政策協定は全国で最も進んだ内容だ。松浦候補を勝たせたいという人を広げていく命ともいうべき力を持っている」と強調した。
上田氏は、北海道5区補選をたたかった経験と教訓を、さまざまな側面から掘り下げて語った。「選挙に行ったって何も変わらない、いいえ、選挙に行かないから何も変わらないのです、を合言葉に無投票層に働きかけていかなければならない」「『投票は権利、義務ではないよね』に、いや、義務だ。おれは違う、これは義務だ。次世代の日本にたいしてこんな日本を渡すわけにはいかない。憲法12条は不断の努力を訴えている。義務を履行しよう、一人ひとりの違憲立法審査権を行使しよう。松浦統一候補の勝利を必ず」と訴えた。
松浦ダイゴ統一候補は、「争点の一つは安保法制。憲法違反の法律で自衛隊員が殺し、殺されるところへ行く、地球の裏側に出かけて行って核ミサイル、劣化ウラン弾、クラスター爆弾を運べる、アメリカがやられたことにして日本が先制攻撃もできる、これはやりすぎじゃないか」「第2は経済。株高のからくりは大切な年金をつぎ込んでいるから。こんな危険なことを続けているのは日本だけ」「もっと一人ひとりに寄り添う政治をつくっていきたい。支持を広げてほしい。必ず勝ち抜く」と挨拶した。
「野党統一候補松浦ダイゴさんと語る」コーナーは、圧巻。9人が発言し、その一つひとつに松浦候補がこたえ、上田市が助言した。地域で立憲ネットを組織し、運動する人たちの発言も多く、自民党の憲法草案の危険性、自治体ごとに選対をどうつくっていくか、など多様。討論になる場面もあった。「きょうの午前中も高校生と対話した」という秋田市内の男性は、対話実例も交えながら「このまま秋田で自民党を勝たせていいのか、の問いかけは、かなりの効き目がある。そうだよなー、と話になる」と発言。参加者から思わず「んだ、んだ」の声が上がった。
同ネット代表幹事の虻川高範弁護士が閉会の挨拶。虻川氏は、統一候補でたたかうのは「初めてだから、初めてのことをしなければいけない。候補者の素晴らしさを語る集会にしたくなかった。後半に目論見と合致したが、ダメ出しする決起集会があってもいいのではないか」(拍手)「政治を変える、政治が変わる、ためには私たち自身も変わらないといけない。松浦さんも変わる、1+1が3にも4にもなるためには変わらないといけない。前回票を足しただけでは勝てない。私たち自身が変わることによって投票し政治を変えていく、きょうはその第一歩だ」と話した。
参加者全員で、We shall overcome(勝利をわれらに)を歌って集会を終えた。